●スポーツフェスタに参加!
平成24年10月13日(土)にたまかわ文化体育館において、毎年恒例となった「たまかわスポーツフェスタ2012」が開催され、道場生と保護者あわせて30名以上で参加をしました。
このイベントの参加を記念して、玉川道場Tシャツを作製することにしましたが、前回不評だったショッキングピンクから黒地に金色文字と一新したところこれがとても好評でした。
この日行われたニュースポーツのうち、空手チームは3種目にエントリーしました。
一つ目はティーボールで、増子広行分支部長がキャプテンとなり、比較的大きな男の子でチームを作り挑みました。
相手は野球愛好会チームとソフトボールスポーツ少年団チームで、試合は2試合ともぼろ負けでしたが、全員が出場し楽しみながら試合をすることができました。
二つ目はカローリングで、増子サヤカ準指導員がキャプテンとなり幼稚園生が主力メンバーという賑やかなチームとなりました。
小さい子は力の加減が難しく、すぐにアウトになってしまったり的まで届かなかったりしましたが、1セットだけでも取る事が出来て良かったと思います。何人かの子は途中で飽きてしまいどこかへ行ってしまうなどハプニング続出でしたが、頑張って最後まで戦い抜きました。
三つ目の競技はワンバウンドふらばーるで、久下千賀子準指導員がキャプテンを務める女の子主体のチームと空手OBの男性や保護者の方による混合チームで、このチームがこの日一番輝いていたチームでした。
チームワークのよさで勝ちを重ね見事第3位に入賞し、賞品をゲットしました。
表彰式で大平彩さんが代表で入賞賞品を受け取り、全員で賞品のラーメンを山分けしました。
●世界型チャンピオンの小林仁美先生がやってきた!
平成24年10月13日(土)の17時からたまかわ文化体育館において、玉川村の地域総合型スポーツクラブ「たまかわ元気スポーツクラブ」の主催により、空手講演会&講習会が実施されました。
講師にお招きしたのは、第二回極真館世界大会の型の部チャンピオンである極真館蓮田支部の小林仁美先生です。
この事業はtoto(サッカーくじ)助成金を活用し、たまかわ元気スポーツクラブ10周年イベントとして実施されました。
まず、17時から「世界大会優勝までの軌跡とその後」と題した講演会が行われました。
講演では、喘息持ちで体の弱かった小林先生が、体力に自信が無いからと中学生時代に剣道部(武道)を選ばなかったことがずっと心に引っ掛かっていて、大学生になって空手に出合った時に背中を押してくれたことや、空手の昇級審査で男性相手に前蹴りで吹っ飛ばされ、挫折を味わったこと、ロシアの第1回全世界ウェイト制空手道選手権大会で負けて、片っ端から色々な稽古をし苦労したエピソードなどをお話しいただきました。
いろいろな稽古をすると一見遠回りのようですが、螺旋階段を登っていくように、一周して同じ場所に立ったとしても確実に前よりも高い位置に行くことが出来ると仰っていました。
講演の後に設けられた質問コーナーでは、3つの質問が出ました。
まず玉川道場の増子夏穂さんから「落ち込んだ時に励ましてくれたり心の支えになってくれる人はだれですか?」という質問があり、小林先生は少し考えて「蓮田支部の見山弘志師範です。厳しかったですが、それは全部自分のためだと思えて頑張れました。世界大会で優勝出来た時に私は初めて見山師範の涙をみました。」と、当時を思い出したのか少し涙声で話して下さいました。
次に質問したのは同じく玉川道場の芳賀雅史さんで、「毎日柔軟をやっていますが柔らかくなりません。体を柔らかくするコツはありますか?」という質問で、小林先生は笑顔で「私はお風呂上りに息を止めずに柔軟を行っています。一番体が硬い朝に行うのもいいですね。一気に柔らかくしようとしないで、少しずつ伸ばしていくようにしたほうがいいです。目をつむって柔軟すると無理な力がかからないのでおすすめです。」と教えて下さいました。
最後は石川道場の上泉昂世君で、「1日どのくらい稽古してますか?」という質問でした。空手が仕事の小林先生は少し恥ずかしそうに、「多いときでは、3時間稽古した後に2クラス(1クラス2時間)を指導しています」と、でも一番多い時だよ!と何度も念を押しながら答えて下さいました。
講演会終了後は休憩をはさみ、「誰でもできる空手講習会」と題して小林先生より空手の指導をしていただきました。
参加者は道場生だけでなく保護者の方々にも積極的に出ていただき、親子でにぎやかに行われました。
最初に柔軟運動でよく体をほぐした後、動物の動きで楽しく汗を流しました。柔軟体操を自信なさそうに行っていた保護者の方たちも、孔雀をイメージして伸ばした足を上げ下げしたり、虎の歩き方を真似て低い姿勢で歩いたりなどの普段やらない動きに楽しく取り組んでいました。
次のキックミット稽古では、普段空手などやらなそうなお母さんまでストレスを解消するかのように楽しく打ち込んでいました。遠慮がちな保護者の方々が以外に蹴り方が上手だったり、指導する側も新しい発見があって楽しかったです。
本日の稽古が全て終了すると、玉川道場生の増子遥菜さんから御礼の言葉がありました。その後玉川道場生の吉村和奏さんから花束、小針綾斗君から記念品の贈呈があり、最後に記念撮影をして1日目を終えました。
その後須賀川市の居酒屋「幸村」に場所を移し、講演会の成功を祝しました。打ち上げには岡崎寛人師範もかけつけてくださり、講演会の様子や感想などを報告して盛り上がりました。
2日目は、同じく小林仁美先生を講師に道場生対象の空手講習会を行いました。
最初の型稽古では普段はあまりやることのない太極その2を含めた太極その1〜3と平安その1〜3をご指導いただきました。注意点として、移動する際特に、上半身にためを作らないことや重心が後ろに来ているので意識を前にすることをあげていました。
続いての組手稽古では、相手のワンツーを受けながら間合いを詰める動作と、相手の上段回し蹴りをかわして間合いを詰めての攻撃など間合いの重要性について指導がありました。
稽古終了後は昨日に引き続き記念撮影をし、2日間の行程が終了しました。とても有意義な時間でした。
以下に講習会を受けての感想を増子夏穂さんが書いてくれましたので載せたいと思います。
「小林先生の講演会と稽古」 須釜小学校 4年 増子 夏穂 10月13日と10月14日は、小林仁美先生の講演会と稽古でした。 講演会の前に小林先生は私の父と同じ世界大会の代表選手だったことが分かりました。私はわざわざ遠い所から来て下さるので、是非質問してみたいなと思い一生懸命質問を考えましたが、とても凄い人だと聞いたので物凄く緊張してきました。 いよいよ講演が始まりました。小林先生のお話を聞いて、礼儀作法から小林先生自身の貴重な経験まで全部聞けて、小林先生がとても苦労をしたこと、大変だったこと、びっくりしたことなどいろいろあったんだと思い、楽しくお話が聴けました。 質問の時間が近づき、緊張で頭が一杯になりました。でも、緊張を吹き飛ばして質問しました。 「いろいろと大会ですごい成績を出していますが、落ち込んだ時一番励ましてくれる人、頼りになる人はいますか」 その答えは道場の先生でした。厳しい時もあったけれども、注意してくれるのはその注意された人のためだからだそうです。私は意外な答えにびっくりしました。自分の両親やお友達じゃなかったからです。私だったら応援してくれる両親だと思いました。 さらに、小林先生の稽古時間と教える時間を聞いてびっくりしました。その時間は3時間稽古をやってから2クラスも教えるそうです。私には考えられない時間でした。 小林先生がわざわざこの玉川村に来て下さったのでとても嬉しく思いました。また、このような機会があったらいいなと私は思いました。とても貴重な時間でした。 妹が代表してお礼の言葉を言いました。その言葉を聞いて私もいつか小林先生のようになりたいと思いました。そしていつか世界大会に出て、両親を外国に連れて行ってあげたいと思いました。 小林先生、本当にありがとうございました。 |