組手講習会(平成22年5月23日・埼玉県久喜市武道館) レポート:大越 和彦 指導員

 埼玉県久喜市総合体育館武道場において開催された極真館技術委員会主催の組手講習会に参加してまいりました。
 参加対象は白帯から黒帯の小学生以上ということで、約250名もの参加があり会場は熱気で息苦しい程でした。玉川道場からは増子広行分支部長、サヤカ先生、我妻伸一さん、佐藤直哉君、佐藤達也君と大越の計6名の参加でした。


↑避け突きの様子

 前半は岡崎技術委員長よりご指導いただきました。基本的な立ち方の確認から拳の握り方、正拳の突きかたなど細かな部分と基本的な事の再確認をしました。その中で行った四股立ちになっての避け突きでは、前の黒帯の先生の肘に突きを入れてしまいました。
 それほど会場は超満員でした。


↑南東北大会のアナウンスで有名な
  相澤支部長と組手

 小休止の後、後半の講習会に入りました。後半は帯別にグループ分けをして技術委員の先生方が指導に当たりました。
 自分は黒帯ですので古賀師範の指導を受けることになりました。古賀師範は全日本大会に何度も出場し、上位入賞される素晴らしい先生です。また、教わる側の黒帯の先生の中にも、全日本大会はもちろん各種大会に現役出場する選手の方々が沢山参加されていました。
 古賀先生からは下段蹴りの捌き方から攻撃までの一連の流れを指導していただきました。 捌き方のコツは上半身は移動せずに足だけを動かして捌くことによりすぐに攻撃に移るということなのですが、上半身を動かさずに足だけを捌くのは頭では分かっていても足がついていかず、不器用な僕は戸惑ってしまいました。 基本的な捌きですが、常に稽古しないとなかなか難しいですね。
 教わったのは一つの事だけですが、足を変えたり捌いた後のコンビネーションについてのアドバイスを受けながら何度も繰り返し稽古しました。色々な道場の先生、先輩と稽古が出来、あっという間に1時間半がたってしまいました。
 講習会の締めに全体の代表で黒帯の方々はスパーリングをし、講習会が終了しました。
 是非、次回も参加したいと思います。指導された、師範及び先生方お疲れさまでした、講習会で教わった事を持ち帰り、道場生に伝えていきたいと思います。押忍。


 続いて参加された方々の感想をご紹介します。

★我妻伸一さん:8〜5級グループ

 今回、初めて開催される組手講習会へ玉川道場から増子先生・大越先生・サヤカ先生と道場生を合わせて6人で参加してきました。
 初めて玉川道場以外での稽古に参加し、玉川道場の半分の空間に250人という多人数の稽古参加者に圧倒され、その中での稽古とあって少し緊張もあったのですが、いざ稽古が始まってしまえば集中して稽古に取り組むことができたと思います。
 最初の一時間は岡崎師範による全体での稽古で、十字方向への足運びの反復稽古や前後左右への重心移動での突きの稽古など、普段あまり行わない稽古内容でとても勉強になりました。
 その後、帯ごとに分かれてそれぞれ別の内容での稽古に移り、自分は五級から八級までの稽古に参加してきました。
 初めての内容の稽古で戸惑いもありましたが、前屈や後屈での重心移動で相手の突きを流す方法を学んだり、相手の突きを相手の左右に回り込んで流し、その際の足運びからの上段回し蹴りの反復稽古やショルダーガードなど初めて尽くしで、今の自分には濃い内容でしたので今回の講習会に参加できてとてもよかったと思います。
 今回の講習会で学んだ技を道場に持ち帰り、吸収し身にできるようにペアでの反復稽古を行い、スパーリングにも組み込んでみたいと思います。
 今後もいろいろな稽古にできるだけ参加し自分の経験値を上げて、他の玉川道場生とともに上の級を目指して空手に取り組んでいきます。 押忍。

★佐藤尚哉君:4〜1級グループ

 僕は組手講習会で前後左右などに動いて避ける事をやって「僕はまだまだだな」とわかりました。
 だから僕は講習会で習った事を今度から組手で活かして行きたいです。

★佐藤竜也君:白帯〜9級グループ

 僕達白帯は避ける移動の仕方とか大きく構える練習もやりました。
 一番最初にやったのが相手の肩に足を乗っける稽古でした。最初はつらいと思ったけど、二回やったらだんだんと慣れてきたのか楽に出来るようになりました。
 次にやったのが大きく構える事で、僕は小さく構えていたのが多かったので次は気をつけたいと思います。小さく構えるとパンチなどが入るから気をつけます。

 組手の講習会ということで最初は組手の試合に出るような恐さがありましたが、実際はレベルに合わせて技術を教わる場でしたので安心して稽古に励む事が出来ました。
 とても楽しく有意義な講習会でしたので、今回躊躇して参加されなかった方々も次回開催の際は是非参加してみてください。